こんにちは!
皆さんはお湯を沸かすとき、何で沸かしていますか?
今では電気ケトルがあれば安全且つあっという間にお湯が沸きます。
私も電気ケトルでお湯を沸かしていましたが、先日実家で焼酎のお湯割りを飲んだら美味しかったんです。
実家では暖炉に南部鉄瓶を2つ乗せ、湿度の確保といつでも美味しいお湯が使える状態になっています。
これは早速アパートでもやろうと言うことで、妻が貧血と言うこともあり、妻の実家から頂いた古い南部鉄瓶を使用しました。
臭い、まずい、、
すると、南部鉄瓶で沸かしたお湯がなんとも言えない不自然さ。
なんだろうと、何度も嗅いでみるがわからない。
味はツンとするようなしないような。
鼻から抜ける香りは明らかにいつもと違う。
恐る恐る鉄瓶の中の匂いを嗅ぐと、これだ。
古臭いような、鉄の匂いといえばそうとも言えるような。
ほこりが被り、中はサビ、表面も内部もベタベタ。
さてどうしたものか。
ゴシゴシ洗うものではないとは言うが、このまま使うのは嫌なので、スポンジで洗うことに。
洗剤はつけず軽ーくコシコシ…
スポンジが茶色い。
これは鉄瓶なのか、それとも汚れなのか。
洗い終わり、水を鉄瓶の7分ほどまで入れて沸かしました。
香りは古いような香り。
これを3回、沸いては捨て、沸いては捨てと繰り返す。
3回繰り返してもまだ臭いのはなんだ?
そして味に違和感があるのはなんだ?
さらに表面も内部もオレンジのヤニ?のようなものが付着しており、ベタベタしている。
私の実家では1Lサイズよりも大きいものを使用しています。
口先は白くミネラル分が付着し、これまで何時間、何Lのお湯を沸かしてきたのかと言うほど良い味を出しています。
その実家の鉄瓶では、変な香りも味もしませんでした。
とりあえず勿体無いので、下町のナポレオンのお湯割りを頂いた。
うん、なんか変。実家のと全然違う。
長い冬眠から覚めたばかりで、まだまだこれからなのかもしれない。
水道水(白湯)を美味しいと思わせたあの実家の南部鉄器に仕上げるには、根気強く、そして愛情を込めて育てていく必要があるのか…
それから何度も何度もお湯を沸かしたが、全然よくならないので、思い切って重曹煮込みを行いました。
(鉄瓶に水を入れヌルヌルするまで重曹を入れ、30分ほどグツグツ煮込む)
するとコーティングなのか汚れなのか、茶色い煮汁に代わり、古臭さが軽減され、サビも目立たなくなりました。
肝心のベタベタも緩和され、その後何度か水道水を沸騰させては捨てを繰り返しました。
東北は寒くなり、石油ストーブの時期です。
我が家のアラジンブルーフレームの上に乗せ、ひたすらグツグツお湯を沸かしています。
現在では臭さはなく、油も浮かず、ベタベタもせず、美味しいお湯が飲めています。
ただ、実家のようにミネラル分が白く結晶化してからが本当に美味しい南部鉄瓶のお湯だとも言います。
この南部鉄器で沸かすお湯が美味しいと思えるよう、これから毎日向き合ってみようと思います。
いつか妻の貧血も良くなり、お湯割りも美味しくなり、鉄瓶も味が出てくるように、大切に扱ってあげたいと思います。
あまりにも必死で、大事なところの写真がないのが心苦しいよしだでした。